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人間100日、クマムシ10年 動物が断食可能な期間

ナショナルジオグラフィック日本版2014年6月号に、動物の断食可能な期間についての記事が掲載されています。

絶食状態のままで、動物はどこまで生きられるのか。

ナショナルジオグラフィック日本版 2014/06月号(2014/5/30 発売)
【画像を見る】

それによると、鳥類のオオソリハシシギは9日、ゾウアザラシは80日、人間は100日、ビルマニシキヘビは2年。種類によって、絶食可能な期間は大きく違うことがわかります。

熊が冬眠するように、体の大きな動物の方が栄養を貯め込んでいるので長期間の絶食に耐えられるのではと思ったのですが、そうでもないようです。

巨体のアメリカグマの絶食可能な期間が5カ月である一方、ヨーロッパトノサマガエルは20カ月の絶食に耐えるのだとか。体の大きさは絶食可能な期間にはあまり影響しないようです。

では、長期間の絶食に必要なものは何なのでしょう。

本誌は代謝を遅らせる能力が重要であると指摘します。多くの栄養を貯め込むより、代謝による消費量を減らすことの方が大事だということです。

この代謝を極限まで低下させることによって10年もの絶食に耐え得るのが、有名なクマムシです。

クマムシは、正確には「緩歩動物(かんぽどうぶつ)」という種類の生き物で、地球上のありとあらゆるところに存在します。

クマムシは「クリプトビオシス」という休眠状態に入ることで、環境に対する大きな抵抗力を持つようになります。

緩歩動物はクリプトビオシスによって環境に対する絶大な抵抗力を持つ。周囲が乾燥してくると体を縮める。これを「樽」と呼び、代謝をほぼ止めて乾眠(かんみん)と呼ばれるクリプトビオシスの状態の一種に入る。樽(tun)と呼ばれる乾眠個体は、下記のような過酷な条件にさらされた後も、水を与えれば再び動き回ることができる。

(中略)

乾燥 : 通常は体重の85%をしめる水分を3%以下まで減らし、極度の乾燥状態にも耐える。
温度 : 151℃の高温から、ほぼ絶対零度(0.0075ケルビン)の極低温まで耐える。
圧力 : 真空から75,000気圧の高圧まで耐える。[1]
放射線 : 高線量の紫外線、X線ガンマ線等の放射線に耐える。X線の半致死線量は57万レントゲン(ヒトの致死線量は500レントゲン)。


http://ja.wikipedia.org/wiki/緩歩動物

さて、クマムシの10年という絶食可能期間は驚くべきものですが、人間の100日も直感的には長過ぎるように感じます。1週間もすれば死んでしまうと考える人は多いのではないでしょうか。

これについてはWikipediaに興味深い計算が記されています。

食べ物を摂らない場合、人間の体はエネルギーを取得する方法を探すようにできている。グリコーゲンや脂肪に蓄えられた脂肪酸、さらには蛋白質の組織からブドウ糖を引き出す。

(中略)

適温状態で安静にして水分を適切に摂取した場合、餓死するには一ヶ月以上要する。

(中略)

水分、塩分の補給さえあれば、平均体重の者の場合、理論的に一ヶ月は断食を行うことができる。仮に、体重70kg、体脂肪率20%とし、脂肪のカロリーを9kcal/g、低下した基礎代謝を1200kcal/日とすると、70 kg x 0.2(体脂肪率)x 9 kcal/g / 1200 kcal/日 = 105日、となり3ヶ月半ほど生存することができる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/断食

これによれば、100日以上というのは水分と塩分を適切に補給し安静にしていた場合の、絶食可能な期間のようです。

100日もの絶食はとても想像できないですが、いざとなったら人間の体にも驚くべき能力があるのですね。



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